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旱に雨が降りました

面白味のない日常です

誰にも愛を感じる人はいる

『掌中』

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僕が恐らく愛を感じてる人は、この世でたった数人かも知れない。

皆さんが何人いるのか知らないが、恐らくは数人いるだろうと思う。

こうして、古くからの読者さんにも僕は愛を感じてるしね。

愛・・・そうだな? 読者愛って言うの? そういうものを感じてる。

 

現実の世界では妻がいるワケでして。

最も愛している人となると、彼女が〝最愛〟になるんでしょうな。

ま、それは置いといてだね。

 

 

僕には同門で習った兄弟弟子がいる。

今日はちょっと彼の事を話したいかな。

ほら? 今までって自分の話をしてこなかったじゃない?

だから今は開放する時期になっちゃってるんでしょうね。

「こんな人間で、こんな事を考えてるんですよ」みたいな。

 

さて、今日は兄弟弟子のお話。

彼は現在、岐阜でcafeを開業している。

今年の4月から8月初旬まで一緒に働いた仲なのですが

僅かな期間でも、人間って何があるのか? 分からないですね。

 

僕が最初に門を叩いたのは4月の頭だったので、既に彼は働いていた。

前年の11月から勤務していたんだけど、ウチの師匠は弟子を取らないので有名。

けど、彼は10日間通って土下座をして頼み込んで採用されたらしい。

それほど、師匠の持っている技術に惚れ込んだのだろう。

 

僕は師匠のところへ頼み込んだ時に、彼に救われている。

「ウチの師匠は土下座に弱い。 一回、冗談でもやってみると良いよ」と言われ

彼の言う通りにしてみたら、師匠からその夜電話が掛かってきて

「一年くらいなら面倒看るから、明日からおいで」と言われた。

まず、そこで僕は彼に救われたんだよね。

 

やはり、技術と云うのは切磋琢磨して良いところがある。

伝統芸とは違うので、長年の鍛錬があってこその世界とは違うんだよね。

努力して、なるべく即戦力になれるようにしないと使ってもらえない。

そんな雰囲気があったので、初めは彼の技術に圧倒された。

 

まず、手が速い。

そして、三手先を読んで仕事をしている。

師匠がこれからやろうとしている事の前を行き、必ずアシスタントとして

重用されるように彼は動いていた。

一歳だけ年上の彼の思考力と行動力に、僕は慣れるまで時間を要したよ。

 

で、勤めてると何が得意なのか? 段々と浮き彫りになって行く。

僕はSeattle式のespresso系のチェーンにいたので、そっちが得意分野。

彼はDrip系のお店で働いていた経験があるので、Dripが得意。

ただ、運命って面白いもので…彼が目指したのはランチを置く店舗。

勿論、Dripもするけどespressoもする。

そして、彼が最も不得意とする料理の分野に手を出したいと云うのだ。

 

師匠は彼と僕に今年中に調理師免許を受ける事を示唆した。

僕はあまり調理や料理の方面は関心が無かったので、自分で不向きだと思ってた。

ただ、人間はやってみないと分からないもので…

彼が目指している調理師免許は不合格となり、僕だけが受かってしまう

僕は珈琲専門店と言われる珈琲豆を販売する事を主眼とする店舗を模索する中

彼は得意なDripを捨ててまで、通常のcafeに拘った。

お互いがちょっとずつ違う道を歩み始めた濃密な数ヶ月だったんだよね。

 

きっと、これは師匠のcafe体系が通常は豆の販売・・・

土曜が 珈琲教室やパン、或いはスコーンやマフィンの教室。

日曜日が出張珈琲で、そこで注文があればランチを提供する。

同門の彼は、そのランチに魅せられてしまったんだろうね。

 

僕はblogでパンやスコーン、ソイマフィン等をUpする。

彼はそれをたまに覗いて「良いな、俺はそこまで出来てない」と嘆いた。

師匠の自宅に残り、彼に何度もスコーンやマフィンの手解きをした夜もあった。

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このローズマリーとじゃが芋のホットビスケット等は彼の考案。

それを僕が具体的に現実化すると云った具合だったね。

お互いそういうところで持ちつ持たれる関係であった。

 

 

 

 

『彼は岐阜に戻った』

7月の下旬、彼は彼の妻となる人と引越しをした。

僕の穴を埋める為に彼は8月初旬まで残ったが。

当初、僕も引越しの手伝いをする予定だったが心臓病を患い

手伝えなかったのが痛恨の極み。

当日、僕が出来た事は引越しの時の食事を世話する事しかなかった。

それもラーメン・・・ マルタイのインスタントだ。

 

彼は僕の前のblogを知ってたので、「君のマルタイが食べたかった」

嬉しくも寂しく語ってくれた。

 

彼の開業は、当初9月を予定していたが

11月の初旬に岐阜市で開業された。

勿論、まだ僕は訪れていない。

けど、毎日メールで連絡だけはしている。

開業の際に花も贈ったが、その写真を添付してくれたメールは

師匠が贈った花よりも店の入り口の近くに飾ってもらった。

 

「親はいつか死んでしまうが、兄弟は残る」と彼が言う。

師匠には悪いが、僕も何処かでそう思ってるフシがある。

僅かな時間であったけど、一緒に同じ釜の飯を食った仲は

そう簡単には縁が切れないものである。

でも、何処かでお互いをライバル視しているんだよね。

彼も彼で「お前には負けたくないから頑張れる」と言うし

僕も僕で「先に夢が叶った人を目標にしたい」と思っている。

 

皆さんには、そういう間柄の人っているのかな?

どうなんだろうね、今はライバル関係とか存在しないのかね。

 

 

僕は来年、旅をする事になる。

きっと、最初は岐阜に行き…coffeeを飲むでしょう。

そして、兄弟弟子が作ったランチを頂く事になると思う。

今、一番楽しみにしているのはその事。

僕が再起、或いは復帰すると云うのは彼の店を訪れてからになる。

取り敢えず、新幹線に乗れるようにはしないとな。

それか、長時間運転の出来る身体になりたい。

 

血は繋がっていないが、彼も僕を本当の兄弟だと云う…

 

僕も彼を愛してる…本当の姉や妹以上に。

 

大風呂敷